木星とガリレオ衛星とケプラーの法則
春はなかなか晴れ間が来ません・・・昨夜は久しぶりに晴れ間が見えましたのでやっぱり木星観察。
木星とガリレオ衛星
夏休みに見ようと思っても見えないんだな・・・2016年3月は一晩中見えていますから一番見やすい時期ですね。
夜8時頃過ぎると高度も上がりますから、近所に建物があっても見えやすくなりますんでベランダや玄関先でも見えやすい。
かくいう我が家も近隣の住宅の街灯や近所の公園の光の影響で見える場所はとても狭いのです。 昨夜はナイター野球してましたんで西空は9時半過ぎまで真っ白・・・(ほんと迷惑だこと)
ガリレオ衛星と木星(2016.03.16)
このところの観測タイミングでは、イオが木星と重なったりしていて4つの衛星が見えなかったのですけど、昨夜はガリレオ衛星4つを見ることができました。
カリストは暗くてうっすらとしか映っていません。 元の画像でみると薄くまるで囲んだ位置に見えます。
私が天体観察に使用している天体望遠鏡や赤道儀などの機材は、安いものばかり使っていますから、木星の縞模様が見えるような状態でガリレオ衛星も画像にするには慣れが必要さ。
ところで、木星とガリレオ衛星を観察して何が面白いのかと言われると・・・
ケプラーの第3法則の検証
「衛星の公転周期Pの2乗は軌道半径αの3乗に比例する」というのがありまして、これを利用すると木星の質量を計算で求めることができるんです。
P:公転周期
α:軌道半径
それで何が楽しいの???
「ケプラーの法則」とか「ニュートンの万有引力の法則」などは学校で話は聞きますけど。。。
今はテクノロジが進歩したおかげで、小中学生でも「ニュートンの万有引力の法則」と「ケプラーの法則」をお家で検証できるくらい簡単な時代だから大人なのでできた方が良いんじゃ無いという程度のモチベーションよ。
そうねぇ、耳学問でもない空耳学問でないってことかな。(=小中学生の理科程度はわかるってことだわ!)
公転周期を観察するには
木星の衛星で最も公転周期が短い衛星がイオで、イオの公転周期は1.7日だから少なくとも2〜3日晴れの夜が続かないと観察データが集まらないです。
春は天気が変わりやすいから・・・晴れ間を祈って待ってましょう!
余談だけど、3月15日の木星
15日の夜は雲が広がっていて北極星が見えなかったため、視界から木星があっという間にいなくなっちゃう状態で視界にとどめておくだけで大変・・・
それでもガイドカメラで撮った画像
縞模様はいくらか見えるのですが・・・木星は逃げ足が速くてねぇ。(^o^)
晴れると良いなぁ
今夜も晴れるといいなぁ・・・けど天気予報は曇りのち雨だわ!!!