高価なトイカメラ:Lomography社 LOMO Lubitel 166+
Lomography社のLOMO Lubitel 166+は、プラスチックで出来ている二眼レフ中盤フィルムカメラ。(本体の箱にはLOMOのロゴがあるのですが、取扱説明書にはLubitel+と書いてありまして名称が分かりません
Lubitel 166+ 正面 |
LOMO Lubitel 166+
もともとは旧ソ連で開発されたカメラだそう、機能はシンプルそのもので露出計の類いは全くついていないしフィルムの巻き上げ機構(画角に合わせてレバー操作で一定量を巻き上げる機能やフィルムの一枚目を設定する機能:オートマット)もなく手でノブを巻きフィルムを巻き上げるシンプルな構造のカメラです。
Lubitel 166+を正面からみると、上下に2つのレンズが見えます、上のレンズでフレーミングとピント合わせを行って、下のレンズがフィルムへ写す構造になっている事から二眼レフと呼ぶのだそう。
二眼レフで有名なカメラにはRolleiflexがあります、証明写真機の外側にモデルがRoleflexを持った映像が広告として使われているくらいなので見た事ある人もいるかもしれない。
Lubitel 166+ 側面/裏面 |
こちらはLubitel 166+の側面やや後ろ側からの画像です、写真ではファインダーフードを開いています。 撮影時は上部の丸い虫眼鏡のようなレンズを覗きながらピントを合わせて使います。
ファインダーを上部から覗くのでウエストレベルファインダーと呼ぶそうで、撮影時には前かがみになりお辞儀をするようなポーズになります。
それから、Lubitel 166+ には露出計がついていないため撮影時の絞りとシャッタースピードの設定は、勘と経験が物を言う職人的なところがあって、自動露出機構(AE:Automatic Exposure)機能がついたカメラのようには簡単には写真が写りません。
さらには、最短撮影距離がとっても遠く最短でピントが合うのが0.8mと被写体に近寄るとピントが合わなくなりますので気持ち遠目から撮影する事になるですが、0.8mの距離感がかなか難しいです。
Lubitel 166+ ピントリング部分 |
Lubitel 166+ の構造を見て面白いと思うのは、ピントリングが上(見る)と下(撮る)がギアでつながっていて目で見ている上側でピントを合わせるとフィルム側のピントリングが連動して動く構造は興味深い構造だなぁとおもいました。(二眼レフはほとんどがこの構造のようですが)
露出の目安はフィルム側についているレンズ側面で設定するようになっていて、絞りの目安がお天気マークで記されています。 Lubitel 166+の裏蓋に貼付けるシールが添付されていますので貼付けておくと、天候毎のフィルム感度、シャッタースピード、絞りの組み合わせの目安にできます。
LOMO Lubitel 166+ シャッタースピードと絞り |
フルマニュアルの写真に慣れた人は、経験的に絞りとシャッタースピードの組み合わせが分かるのようですが、Lubitel 166+ 初心者の私はこの情報を参考にして撮影しています。
カラーフィルムの場合は、フィルムを現像とプリントに出して、出来上がった写真を見て「許容範囲」か「残念な写真」に分けて絞りとシャッタースピードの組み合わせが正しかったかどうかを判断しています。 とっても手間ですが、iPhoneのメモ帳に天気の状況と絞り値/シャッタースピードを記録しておいて出来上がりと比べています。
10年くらい前まではDPEショップが駅前やスーパーの中にあったりとそこら中にあったためとっても手軽だったのですが、だんだん無くなってしまいましたね。 今はフィルム現像、プリントが出来上がるまでかなり時間がかかるようになりました。
カラーフィルムの場合は、フィルムを現像とプリントに出して、出来上がった写真を見て「許容範囲」か「残念な写真」に分けて絞りとシャッタースピードの組み合わせが正しかったかどうかを判断しています。 とっても手間ですが、iPhoneのメモ帳に天気の状況と絞り値/シャッタースピードを記録しておいて出来上がりと比べています。
10年くらい前まではDPEショップが駅前やスーパーの中にあったりとそこら中にあったためとっても手軽だったのですが、だんだん無くなってしまいましたね。 今はフィルム現像、プリントが出来上がるまでかなり時間がかかるようになりました。
Lubitel 166+ は、「少し見れる写真」が撮影できるまでにそれなりに練習が必要となりますので、私は「難しい」と感じますがそこが面白いところでしょうか。
露出の練習とアプリ
単体の露出計を使えばいいのですが、カメラ用品が売っているビックやヨドバシ等に行くと単体の露出計等が売っていますので見てみるとこれがとっても高く数万円もします。
さすがにLubitel 166+ より高い機器は買えないのでiPhoneアプリで無いか探してみたところ「露出計アプリ」で検索すると無料/有料などいくつもありました。
FotometerPro |
このカメラのもう一つの難しい点がフィルムを手で巻き上げるところです。 Lubitel 166+ の裏蓋に赤い窓があってフィルムが何枚目かをチェックするのですが、番号がとっても見えにくいのです、慣れないとフィルム上のコマが重なったり、コマ間が大きく行き過ぎたりします。 晴れの日の屋外ではほぼ見えません(老眼化しているのかもしれませんが)。
120フィルムについて
120サイズフィルムを広げたところ |
120サイズのフィルムを伸ばしてどのようになっているのか確認すると、フィルムの裏紙に番号が書かれています。
この番号が撮影時のフィルム番号になるのですが、「1」だけでも3箇所も番号が書かれています。 初めて使った時にはどこに合わせてよいのか分かりませんでした。
この番号の意味ですが、画面サイズ毎に3種類(6x45, 6x6, 6x9)記載されています。
Lubitel 166+のノーマル画面サイズは6x6です。
フィルム番号と画面サイズ |
裏紙の番号毎に左、真ん中、右で白枠で囲ってみます、フィルム上に写る画面サイズが少し分かりやすくなりますでしょうか。
6x9は左側の番号で最大8枚、6x45は右側の番号で最大16枚撮影できます。
6x6サイズは、真ん中の番号で最大撮影毎数は12枚となります。(赤マーク)
たまにはいいかも
iPhone のカメラアプリも手軽でいいのですが、たまには Lubitel 166+ のようなカメラ(トイカメラですが)を使ってフィルムで写真を撮影するのも面白いです。
フィルムの現像とプリントですが、Lomography社のWebをみると対応しているラボの一覧がありますのでそこを参考にしました。 横浜界隈ですと自由が丘の「ポパイカメラ」が比較的短時間でプリントしてくれますし、色調などもオーダーできますので良いかもしれません。
みなとみらいにあったときには1本プリント待ちの間に2本目の撮影ができたのですが、残念ながらなくなってしまいました。 自由が丘の本店にはギャラリーもありますし、公募展などもやっていますので、パネルにして出してみるのも面白いかもしれません。
ということで、フィルム裏紙の真ん中の番号がLubitel 166+がノーマルで使う6x6サイズとなることが分かります。
Lubitel 166+ 裏面とフィルム番号窓 |
Lubitel 166+の裏蓋を見ると丸いゴムと赤い窓があります。
6x6サイズの場合には、真ん中に赤い窓を回転させます、そして回転ネジを右へ回すとフィルム番号を確認できるようになります。 塞がっている時には→が表示されます。(これが最初は分かりませんでした)
Lubitel 166+ の添付品の中には6x45サイズの枠がついていますので撮影サイズを変えたいときにはこのオプション枠を取り付けると6x45サイズで撮影できるようになります。
繰り返しになりますが、この赤窓から見える文字は非常に「見えにくい」です。
実際にフィルムをいれてみます。
Lubitel 166+ のパッケージにはLogography社 のカラーフィルムがいくつか添付されていましたのでその中のISO 400の感度のフィルムを使います。
Lomography社のフィルムパッケージで購入すると3本入りになっていますので、その中から1本取り出します。(Kodak 400 TX等は5本入りの箱)
銀紙包装をはずすと、フィルム本体が出てきます。
私はこのまま Lubitel 166+の下側へ装着しています。
Lubitel 166+の上側には空のスプールを取り付けます。
Lomography社のスプールはセンターにストッパーが入っていませんので取り付け直しが出来ますが、富士フィルムのスプールはストッパーが出ていますのでフィルムの端を差し込むと戻らなくなりますので注意が必要かもしれません。(紙が取れなくてびっくりしました)
Lubitel 166+ へフィルムの取り付け
Lomography COLOR NEGATIVE 120FILM ISO400 |
Lubitel 166+ のパッケージにはLogography社 のカラーフィルムがいくつか添付されていましたのでその中のISO 400の感度のフィルムを使います。
Lomography社のフィルムパッケージで購入すると3本入りになっていますので、その中から1本取り出します。(Kodak 400 TX等は5本入りの箱)
銀紙包装をはずすと、フィルム本体が出てきます。
フィルムを取り出した状態 |
Lubitel 166+の上側には空のスプールを取り付けます。
Lomography社のスプールはセンターにストッパーが入っていませんので取り付け直しが出来ますが、富士フィルムのスプールはストッパーが出ていますのでフィルムの端を差し込むと戻らなくなりますので注意が必要かもしれません。(紙が取れなくてびっくりしました)
Lubitel 166+ へフィルムの取り付け
Lubitel 166+の上部スプールへ巻き上げ |
フィルムを Lubitel 166+ の下側に(紙が上から出るように)差し込んだら、フィルムの白い紙テープを綺麗に剥がします。
ゆっくり引きながら、上側のスプールに差し込みフィルムが緩まないようにそっと巻き上げていきます。
初めての時は最初に紙テープを剥がしたため Lubitel 166+ に装着する際にフィルムが緩んでしまいました。 そのフィルムを現像に出してみたところフィルム端から光が入ったようで感光してました。
白い紙は、もう少し綺麗に剥がれると嬉しいです。
少し巻き上げて行くと下側にスタートラインがみえてくるとおもいます。
失敗したことがあるのは、 Lubitel 166+ の巻き上げノブにスライド式の金属棒がでているのですが、それを中心側にずらしたままにしておくと空回りして回りませんので白いマーカーを合わせてロックしておきましょう。
スタートラインが出てきたら、裏蓋を閉めて赤窓をのぞきながら1枚目がでてくるまで巻き上げていきます。
ゆっくり引きながら、上側のスプールに差し込みフィルムが緩まないようにそっと巻き上げていきます。
初めての時は最初に紙テープを剥がしたため Lubitel 166+ に装着する際にフィルムが緩んでしまいました。 そのフィルムを現像に出してみたところフィルム端から光が入ったようで感光してました。
白い紙は、もう少し綺麗に剥がれると嬉しいです。
少し巻き上げて行くと下側にスタートラインがみえてくるとおもいます。
失敗したことがあるのは、 Lubitel 166+ の巻き上げノブにスライド式の金属棒がでているのですが、それを中心側にずらしたままにしておくと空回りして回りませんので白いマーカーを合わせてロックしておきましょう。
スタートラインが出てきたら、裏蓋を閉めて赤窓をのぞきながら1枚目がでてくるまで巻き上げていきます。
1枚目がでてくるまでは少し長いのですが、(DONT 'T THINK - JUST SHOOT! →・・・・・1の順に見えます)1が出てくるまで慎重に巻き上げていきます。
1が見えたら、撮影準備完了です。
Lubitel 166+を使う為の所作か作法ですね。
たまにはいいかも
iPhone のカメラアプリも手軽でいいのですが、たまには Lubitel 166+ のようなカメラ(トイカメラですが)を使ってフィルムで写真を撮影するのも面白いです。
フィルムの現像とプリントですが、Lomography社のWebをみると対応しているラボの一覧がありますのでそこを参考にしました。 横浜界隈ですと自由が丘の「ポパイカメラ」が比較的短時間でプリントしてくれますし、色調などもオーダーできますので良いかもしれません。
みなとみらいにあったときには1本プリント待ちの間に2本目の撮影ができたのですが、残念ながらなくなってしまいました。 自由が丘の本店にはギャラリーもありますし、公募展などもやっていますので、パネルにして出してみるのも面白いかもしれません。